認知症への言い換え

2009年10月05日

「認知症」とは日本ではかつては

痴呆と呼ばれていた概念ですが

2004年に厚生労働省の用語検討会によって

「認知症」への言い換えを求める報告がまとめられ

まず行政分野および高齢者介護分野において

「痴呆」の語が廃止され「認知症」に

置き換えられました

各医学会においても2007年頃までに

ほぼ言い換えがなされています  


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知能が後天的に低下

2009年10月05日

「痴呆」の狭義の意味としては

「知能が後天的に低下した状態」の事を指しますが

医学的には「知能」の他に「記憶」「見当識」の障害や

人格障害を伴った症候群として定義されます

従来非可逆的な疾患にのみ使用されていましたが

近年正常圧水頭症など治療により改善する疾患に対しても

痴呆の用語を用いることがあります

単に老化に伴って物覚えが悪くなるといった現象や

統合失調症などによる判断力の低下は

痴呆には含まれません

逆に頭部の外傷により知能が低下した場合などは

痴呆と呼ばれます  


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認知症の分類

2009年10月05日

認知症は皮質性認知症と皮質下性認知症という

分類がなされる事もあります

血管障害性と変性性という分類もあり

Hachinskiの虚血スコアが両者の区別に

ある程度有用です

日本では従来より血管性認知症が最も多いと

いわれていましたが

最近はアルツハイマー型認知症が増加しています

認知症の原因となる主な疾患には脳血管障害

アルツハイマー病などの変性疾患正常圧水頭症

ビタミンなどの代謝・栄養障害

甲状腺機能低下などがあり

これらの原因により生活に支障をきたすような

認知機能障害が表出してきた場合に

認知症と診断されます  


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脳血管障害

2009年10月05日

脳血管障害の場合画像診断で微小病変が

見つかっているような場合でも

これらが認知症状の原因になっているかどうかの

判別は難しくこれまでは脳血管性認知症と診断されてきたが

実際はむしろアルツハイマー病が認知症の原因となっています

いわゆる「脳血管障害を伴うアルツハイマー型認知症」で

ある場合が少なくないです

現代日本では記憶術の実践が認知症の予防に効果があるのか

研究が待たれる状況となってきています  


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一過性全健忘

2009年10月05日

一過性全健忘とは健康だった人が

突然前向性健忘をおこし

新しいことをまったく覚えられなくなる症状です

自分の周囲の状況を把握できなくなるため本人は混乱し

同じ質問を繰り返します

通常24時間以内に回復し積極的な治療は

不要なことが多いです

ストレスの多い人に起こりやすく側頭葉の血流低下が

関与しているとみられています  


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